事業と生産事業
専用工作機械メーカーとして国内トップシェアを誇る『ヤマザキ』。主力事業は、精機事業部門(工作機械製造)と生産事業部門(輸送用機器部品製造)の2部門で構成されています。
精機事業部門では、設計・開発から製造・設置・メンテナンスまでのワンストップ体制をもって、主たるお客様である輸送用機器メーカー各社の品質と生産性向上に貢献する精密工作機械を提供しています。
創業以来培ったノウハウをもとに標準化されたユニットを600種以上用意し、お客様のニーズに応じたマシンのビルドアップに対応をしています。スピンドルヘッド、フィードユニット、インデックステーブル等のユニットをはじめ、マシニングセンター、専用工作機械、いずれの製品も高いご評価をいただいてまいりました。
また、故障など万一のトラブルにおいても、ユニットの交換により製造ラインの停止時間を最短にとどめることができます。お客様の生産現場に常に求められる品質と生産性向上という課題に、迅速かつきめ細やかに対応し、生産現場の最適化に貢献をしています。
生産事業部門では、主に輸送用機器における変速機及び制御装置部品、エンジン部品などの生産・供給を行っています。精機事業と生産事業の2つの機能を併せ持つことにより、他社にはない相互のフィードバックによるシナジー効果が生まれています。
新たな事業展開への取り組み
2020年には『ヤマザキ』は、他社製造マシンを含めた既存設備の転用改造を手掛ける“メンテナンス事業”を本格的にスタートさせました。また、組付・組立設備や搬送、バリ取りなどのプレ加工工程の「省力・省人化」を通じ、生産現場の環境改善や人材不足に対応する技術提供も行っています。
さらに、先進的なIoT技術を使って、精密な加工精度の維持や工作機械のトラブルの未然防止と、故障など万一の場合の素早い復旧対策をサポートする「FA-NET」を開発しました。他にも、次世代へつなぐための新事業として、ミクロの泡を発生させる「マイクロバブル発生技術」を開発保有。製品の洗浄・浄化やクーラントオイルの腐敗防止等への活用等々、さまざまな分野への応用が期待されています。
また、海外事業にも積極的に進出。東南アジアにおける日本企業の海外生産体制をバックアップするために、2004年にベトナムに現地法人『Yamazaki Technical Vietnam Co.,Ltd.』を設立しました。輸送機器部品の製造に加え、現地技術者の人材育成も推進し、地域に根ざしたグローバルな展開を続けています。
CSR宣言
『ヤマザキ』はCSRを推進するにあたり、「コンプライアンス遵守」「地域とのコミュニケーション」「ワークライフバランスの推進」「環境保全への貢献」を重点課題として掲げています。
世界中のお客様から必要とされ、ステークホルダーのみなさまからも、信頼されるビジネスパートナーであり続けたいと願っています。